コラム : ●とびひは夏にうつりやすい?ひどくなる前に皮膚科を受診しましょう
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こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の「はつ花皮ふ科クリニック」です。
夏にかけて多くなるお子様の皮膚の症状として、「とびひ」があります。
「とびひ」とは、正式な名前を「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
細菌が皮膚に感染して発症する、感染力の強い皮膚病です。
とびひは、子どもに多い皮膚病ですが、大人にも感染する場合があります。
かゆみを伴うため、かいた手で身体の他の部分を触ることで症状があちこちに広がります。
その様子が「火事の飛び火」のようなので、「とびひ」といわれているのです。
とびひは、あせもや虫刺され、湿疹などをかきむしってできたキズに、細菌が感染して発症します。
また、乾燥肌やアトピー性皮膚炎など、皮膚のバリア機能が低下していると感染しやすくなるのも特徴のひとつです。
夏に多い理由は、虫刺されやあせもをかいてしまい、キズを作って感染することが多いためです。
症状は、水ぶくれができることもあれば、厚いかさぶたができることもあります。
水ぶくれができると、破れてただれてきます。
かさぶたができるタイプの場合、発熱やのどの痛みなどの症状が出るケースもあるので注意しましょう。
とびひの原因となる細菌は、普段から健康な人の皮膚や鼻、のどなどに存在している「常在菌」といわれる黄色ブドウ球菌や溶連菌などです。
鼻を触るくせがあると、鼻の周りから症状が始まるお子様もいらっしゃいます。
とびひができたら、患部を清潔に保ちましょう。
よく泡立てた石けんでやさしく洗い、しっかり洗い流しましょう。
家族への感染を防ぐためにも、湯舟には入らずシャワーですませ、タオルは共有しないようにしてください。
また、感染を広げてしまう恐れがあるため、とびひが治るまではプールは控えるようにしましょう。
当院では、とびひの治療に抗生物質の飲み薬と塗り薬を処方します。
また、強いかゆみがある場合は、抗ヒスタミン剤を出すケースもあります。
とびひを予防するためには、普段から爪は短く切り、皮膚をかいて傷つけないようにしましょう。
また、鼻の穴や周りを触るくせがあるお子様には、あまり触らないように声をかけてあげてください。
大船駅から徒歩6分、鎌倉市の皮膚科「はつ花皮ふ科クリニック」では、日本皮膚科学会認定専門医の女性院長が、地域の皆様の皮膚のお悩みに丁寧にお応えしています。
とびひは、最初は「これは何?」といった症状から始まることが多く、アトピー性皮膚炎や水いぼなど、とびひと間違えやすい皮膚病もあるため、気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。