コラム : ●夏に気をつけたい子どもの皮膚の感染症〜どういうことに注意したらいい?~
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こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の【はつ花皮ふ科クリニック】です。
夏は、子どもの皮膚トラブルが増える季節です。
暑くなると汗をたくさんかきます。
汗をかくことは、皮膚から熱を逃がして体温の上昇を抑制する効果があるなど、熱中症予防にも役立ちます。
けれどもその一方で、汗を放置することで皮膚にかゆみを生じる危険性があるので注意が必要です。
汗には塩分やアンモニアが含まれており、それらの成分が肌を刺激して炎症を起こすのです。
それでは、夏に気をつける子どもの皮膚の感染症にはどのようなものがあるのでしょうか。
また、夏の注意点についても紹介します。
皮膚の感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が傷口などから人の体内に入りこむことで引き起こされます。
1.とびひ
とびひは、正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
虫刺されやあせもなどを掻き過ぎて、皮膚のバリア機能が弱くなった場所に細菌が感染して発症します。
夏に多いのは水ぶくれができるタイプで、水ぶくれの中の液をさわった手で別の場所を触ることで感染が広がることが特徴です。
2.水いぼ
「伝染性軟属腫ウイルス」を原因として発症する病気で、2〜5mmくらいのやわらかい「いぼ」ができます。
プールでの肌の触れ合いや、タオルやビート板、浮き輪の共有などからうつることがあり、夏に気をつけたい病気です。
数ヶ月から1年以上で自然治癒することがほとんどですが、水いぼがつぶれて中にいるウイルスが広がることで増えていくため、数が少ないうちに取ることをおすすめします。
3.手足口病
ウイルスの感染によって、お口の中や手足などに水疱性の発疹が出ます。
毎年夏に流行し、感染を報告されてる90%前後が5歳以下の乳幼児が占めている病気です。
お口にできた水疱がつぶれたあとの痛みから、食べたり飲んだりするのをイヤがるお子さんもいらっしゃいます。
集団生活をしている保育園や子ども園で広がりやすく、感染した子どもの多くが発病するといわれています。
これらの皮膚の感染症を予防するためにも、以下のことに気をつけてスキンケアを行いましょう。
・汗はこまめに拭く
・シャワーをするなど皮膚の清潔を保つ
・シャワー後は保湿ケアを行う
・タオルの共有は避ける
汗をかいたあとは、「タオルで拭く」「シャワーをする」など清潔な状態を保つようにしましょう。
また、感染症の皮膚トラブルは、早めにお薬を処方することで、ひどくなる前に症状を抑えられる可能性があります。
JR大船東口から徒歩5分の【はつ花皮ふ科クリニック】では、お子さんから大人の方まで、幅広い世代の方の皮ふ科の症状に対応しています。
お子さんの皮膚トラブルは、悪化する前にお早めにご来院ください。