はつ花皮ふ科

鎌倉市の皮膚科、はつ花皮ふ科クリニック。大船駅より徒歩6分。
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コラム : ●カフェ・オ・レ斑?母斑症とは

Column

●カフェ・オ・レ斑?母斑症とは

こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の「はつ花皮ふ科クリニック」です。
 
赤ちゃんに茶色の痣(あざ)を見つけると、「病気のサインかも」と不安になりますよね。
痣には青あざだけでなく、赤あざ、茶あざ、黒あざがありますが、ほとんどの場合が、悪性化するものではないので心配はいりません。
とはいえ、あざがあると、見た目が気になり、負担に感じてしまうことも。
 
 


カフェ・オ・レ斑ってどんなもの?

生まれつき、または生まれてすぐの頃からあらわれる茶色の色素斑を、カフェ・オ・レ斑とよびます。
名前のとおり、コーヒーに牛乳を混ぜたような色をしているのが特徴です。
豆粒ほどの大きさから手のひらくらいまで、大きさはさまざまで、全身に不規則にあらわれます
ほくろのような膨らみはなく、平坦なので、扁平母斑とよばれることも。
健康な子どもの15%程度にカフェ・オ・レ斑があるといわれています。
 
 


遺伝するもの?

お子さまにカフェ・オ・レ斑があると、ご自身を責める保護者の方がいらっしゃいます。
ですが、カフェ・オ・レ班は遺伝によってあらわれるものではありません
メラニン色素が表皮内に増えて、茶色く見えているのが原因です。
まれに、母斑症の症状としてあらわれているケースがありますので、注意が必要です。
子どもの場合、0.5㎝以上のカフェ・オ・レ斑が6個以上あれば、レックリングハウゼン病などの遺伝疾患を疑います。
母斑症は、皮膚以外の器官に痣ができたり、合併症を引き起こしたりする病気ですので、お子さまに痣が多いと感じたときは、皮膚科を受診しましょう。
 
 

治療には保険が適用されますか?

カフェ・オ・レ斑は、自然に治ることはありません
治療法としては、レーザーでメラニン色素を破壊する方法があります。
厚生労働省が認可したレーザー治療であれば、保険が適用されます
皮膚が薄い子どもの方が、メラニン色素にレーザーが届きやすく、治療効果が高いとされています。
目立つ痣であれば、早めに治療をスタートして、お子さまの精神的な負担にならないようにしたいですね。
しかし、レーザー治療で、色を薄くすることができても、再発する可能性が高く、カフェ・オ・レ斑を完全に消失させる治療法はまだ見つかっていないのが現状です。
 
 
レーザー治療は回数を重ねるうちに、色素沈着を起こすリスクを伴います。
そのため、目立たない場所にある場合や色が薄いときは、無理に治療する必要はありません。
カフェ・オ・レ斑だけでなく、お子さまの痣に関することは、どんなことでもお気軽にご相談ください。