コラム : ●ステロイドとは、どんな薬?
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こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の「はつ花皮ふ科クリニック」です。
「ステロイド」という薬に、どのようなイメージをお持ちですか?
「副作用があるのかな?」「使いだすとやめられないのでは?」と思われている方も、少なくないでしょう。
ですが、そのような印象は正しいとはいえないかもしれません。
ここでは、ステロイドについて詳しく解説します。ご一緒にみていきましょう。
もともとは、私たちの体内にあるステロイド。
副腎(ふくじん)という臓器で、血圧や血糖、水分などを一定の状態に保ってくれているホルモンです。
このステロイドをもとにつくられた薬がステロイド薬で、塗り薬をはじめ、内服薬や注射薬などがあります。
細胞の中にまで入り込んでよい働きかけを行い、またその働きかけが長く持続するという、うれしい効果も。
ですから、治療に有効な薬として、さまざまな病気に使われているのですね。
ステロイドの働きのひとつが、腫れや発熱、痛みなどの症状を鎮めてくれることです。
そのため、湿疹や皮膚炎を中心とした皮膚の病気にも、幅広く使われています。
皮膚に直接塗るため吸収しやすく、しっかり中まで浸透するので、効果を実感しやすいでしょう。
副作用として、皮膚がうすくなったり白っぽくなったりする場合もありますが、一時的なものなのでご安心ください。
ステロイドは、弱い〜もっとも強いまで、5つのランクに分かれます。
なぜなら、身体の部分によって皮膚への吸収率が違うからです。
皮膚が薄いと吸収率は高くなりますから、市販薬のステロイドを顔に塗るときは、弱いランクのものを選ぶようにしましょう。
また、治療の効果には、1度に塗る量も影響します。
指示通りに塗ると「少し多いな。」と感じるときがあるかもしれませんが、決められた量をしっかり塗りこむようにしましょう。
皮膚科では、そのほかにも年齢や症状の重さ、ライフスタイルなど、さまざまな点を考慮して処方しております。
用法、用量を守って正しく使用し、ステロイドの効果をじょうずに引き出しましょう。
はつ花皮ふ科クリニックでは、ステロイドをはじめ、治療やお薬の説明を丁寧に行っております。
不安なことやわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。