コラム : ●アトピー性皮膚炎と上手に付き合うために
Column
Column
こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分のはつ花皮ふ科クリニックです。
アトピー性皮膚炎は、生活のなかで皮膚に刺激を与える要因をできる限り除去することで、症状を軽くすることができます。
そこで今日は、アトピー性皮膚炎と上手に付き合っていくために生活上のポイントについてお話しします。
衣服は擦れたり、締め付けたり、汗をかきやすいものは避け、ゆったりした肌触りの良いものを選ぶようにしましょう。縫い目が肌に当たる下着は裏返しに着る、ベルトのバックルが肌に直接触れないようにするなどの小さな工夫も忘れずに。
また、洗濯洗剤や柔軟剤が繊維に残っていると、それが刺激になる場合があります。なるべく無添加の洗剤を最低限の量で使い、「すすぎ」を長めに行うのがおすすめです。
汗や唾液(赤ちゃんの口周りなど)も皮膚の刺激になりますので、お風呂に入って皮膚を清潔に保つことはとても大切です。
ただし、熱い湯船に長時間浸かるとかゆみが酷くなったり、皮膚の油分・水分が抜けてしまいますので、ぬるめのお湯に軽く浸かるのがおすすめです。かゆみが酷いときはシャワー浴でもよいでしょう。
シャンプー・石鹸はなるべく天然素材の物を使い、手の平でやさしく洗います。ナイロンタオルでゴシゴシこするのは厳禁。泡で皮膚を包み込むように洗ってください。
そして入浴後はすみやかに保湿剤でケアしましょう。
アルコール・香辛料などは皮膚の刺激になるため、なるべく避けましょう。
反対にビタミン豊富な野菜・果物や、EPA・DHAを含む魚類などは皮膚のバリア機能を高めてくれたり、皮膚のターンオーバーを促したりする効果が期待できます。
さらに、EPA・DHAはアレルギーの原因物質が体内でつくられるのを防いでくれることもわかっています。
寝具も衣服と同じように肌触りを重視し、チクチク・ゴワゴワするものは避けましょう。
そして注意が必要なのがダニです。
フケを好むダニは枕や寝具の頭に近い部分に多く棲みついています。まずダニが発生しにくい素材を選び、こまめに天日干しやシーツ・カバーの洗濯をするよう心がけてください。また敷布団は定期的に掃除機をかけ、年に1回程度は丸洗いのクリーニングに出すのも効果的です。
はつ花皮膚科クリニックでは、アトピー性皮膚炎の治療とあわせて生活でのポイントもお伝えしています。どんなことでもお気軽にご相談ください。