コラム : ●自己診断は要注意!軽い症状もまずは皮膚科へ
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こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分のはつ花皮ふ科クリニックです。
残念ながら、皮膚の病気は身体の病気よりも
「病院なんて大げさ。市販薬の軟膏で治そう」
と考える方が少なくありません。
しかし、安易な自己診断は余計に病状を悪化させてしまう危険性があります。
そこで今日は、皮膚科のかかり方についてお話しします。
夏になると、
「水虫になってしまったのですが、市販の薬を塗っても治りません」
と言って受診される患者さまが増えます。
このような場合、「水虫と自己診断したけど、別の病気だった」というケースが多く、水虫薬でかえって症状を悪化させている患者さまも見られます。
じつは、水虫は医師であっても視診だけでは診断の難しい病気です。水虫と同じような症状、同じような部位にできても、ただの湿疹や汗疱(かんぽう)、疥癬(かいせん)など全くちがう病気の可能性もあるからです。
皮膚科では皮膚の一部を採取して、顕微鏡で白癬菌(水虫の原因となるカビの一種)を確認できたら初めて確定診断をします。また爪に感染した水虫の場合は、内服薬が必要になる場合もあります。
「水虫かな?」と思ったら、自分で判断せずに、まずは皮膚科を受診して正しい診断を受けるようにしましょう。
皮膚のトラブルには、接触皮膚炎・アトピー性皮膚炎・じんましんなどアレルギーが原因となっているものが多くあります。
かゆみ止めなどで一次的に症状を抑えることはできても、原因がわからなければ根本的に治すことはできません。
皮膚科では、まずアレルギー検査にてアレルギーの原因物質(アレルゲン)を特定し、それらを除去することで着実に治療を行います。
長引く皮膚のトラブルにお悩みの方はアレルギーが原因かもしれませんので、まずは皮膚科を受診し、アレルギー検査を受けることをおすすめします。
じつは「ニキビを皮膚科で治せる」と知らない10代の方も多いのではないでしょうか。
そのうち治るからと悪化するまで放置してしまう方もいれば、気にしすぎてつぶしてしまったり、高額なニキビ化粧品を買ってしまったりする方もいます。
ニキビは「尋常性ざ瘡」という病気のひとつなので、皮膚科で治すことができ、もちろん保険も適用されます。
患者さまの症状、年齢、ニキビの場所、食べ物の好み、便通などさまざまな要素を考慮して、お一人お一人に合った治療が受けられますので、ニキビが出始めたらまずは皮膚科を受診してみましょう。
はつ花皮膚科クリニックでは、ちょっとした皮膚のトラブルも親身になって診療いたします。「病院なんて大げさ」ということはありませんので、気になること、困ったことがあればお気軽にご相談ください。