コラム : ●【皮膚科の訪問診療】おむつかぶれの原因と対策 ~快適な毎日のため~
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こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の【はつ花皮ふ科クリニック】です。
おむつを使用されている方や介護をされている方の中で、「おむつかぶれ」に悩むケースは少なくありません。
日本における大人用紙おむつの対象人数は330万人で、総人口の2.6%となっており、多くの方がおむつを使用されていることがわかります。
参照:J-STAGE 睡眠と環境「日本睡眠環境学会」(J. Sleep and Environments)17(2)2023「排泄ケアと睡眠」p12 >
おむつかぶれは、皮膚の炎症や痛みを伴うため、早期に適切なケアを行うことが大切です。
快適な生活をサポートするために、おむつかぶれの原因や対策についてお話しします。
おむつかぶれは、以下のような原因によって皮膚が刺激を受け、炎症を引き起こします。
おむつ内は湿気がこもりやすく、汗や尿・便が皮膚に触れることでかぶれが発生します。
おむつの素材やサイズが皮膚と擦れることで、さらに炎症が悪化することもあります。
尿や便に含まれるアンモニアや酵素が皮膚を刺激し、かぶれや炎症を引き起こします。
排泄物が長時間皮膚に触れていると、症状が重くなることがあるので注意が必要です。
かぶれた部分が湿っていると、細菌やカビなどの感染が進み、症状が悪化するケースもあります。
おむつかぶれの主な症状は次のものがあります。
・皮膚の赤み
・ひび割れやただれ
・痛みやかゆみ
・皮膚が湿っぽくジクジクする
シニアの方の肌は、若い世代に比べて薄く、わずかな摩擦でも傷つきやすい非常にデリケートな状態です。
症状が進行すると、膿が出たりかさぶたができたりすることもあるため、早めの対応が重要です。
おむつかぶれを防ぐためには、日常のケアがとても大切です。
・おむつ交換の頻度を増やす
・皮膚を清潔に保つ
・保湿ケアを行う
・適切なおむつを選ぶ
・炎症があるときは診察を受けて適切な薬を使用する
などに気をつけて予防を行いましょう。
鎌倉市の皮膚科【はつ花皮ふ科クリニック】では、通院が難しい方のために訪問診療を行っています。
おむつかぶれについても、患者様のご自宅に訪問して
・症状の適切な診断
・お薬の処方と使用方法の指導
・予防ケアのアドバイス
などを行っています。
おむつかぶれは、適切なケアを行うことで改善し、予防することが可能です。
症状を放置すると痛みや不快感が増すだけでなく、感染症を引き起こすこともあるため、お早めにご相談ください。