コラム : ●【小児皮膚科】りんごのような赤い発疹はリンゴ病かも?ほかにどんな症状が出るの?
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こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の【はつ花皮ふ科クリニック】です。
「リンゴ病」は、「頬っぺたが赤くなる病気」として知られています。
頬が赤くなっていると、「リンゴ病?」と心配になる保護者の方もいらっしゃるでしょう。
正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といい、春から秋にかけて子どもに多く見られる感染症の病気です。
子どもだけではなく大人も感染する病気で、特に妊娠初期の方が感染すると胎児に影響を及ぼす危険性があるため注意が必要です。
リンゴ病は、頬が赤くなる前に、発熱やだるさなど風邪のような症状が出ることがあります。
そのあと1週間後くらいに両側の頬に発疹があらわれるのが特徴で、腕や太ももなど身体にもレース状の発疹が出ます。
発疹が出るころにはすでにウイルスによる感染力はないため、学校やこども園が出席停止になることはありません。
本人が元気であれば登校・登園してもかまいません。
(参照:文部科学省「第9章 学校における健康安全対策〈感染症対策〉」p102 表9-2 伝染性紅斑) >
リンゴ病は、大人もかかる病気です。
大人が感染すると、手指や膝の関節炎を起こすことがあります。
また、妊娠中にかかると、胎盤を通して胎児に感染する恐れがあります。
特に妊娠初期に感染すると合併症が起こるリスクがあるとされており、妊娠中に注意したい病気の一つです。
リンゴ病は、わかりやすい頬の発疹が出るまえに人に感染するため、周りに妊娠している方がいる場合は、風邪のような症状であっても気をつけるようにしましょう。
リンゴ病の治療は、症状を和らげるための対症療法が基本です。
かゆみが強いときには、かゆみ止めの薬を、発熱や関節痛がつらい場合は、鎮痛剤を処方して様子をみることがほとんどです。
JR大船東口から徒歩6分の【はつ花皮ふ科クリニック】では、地域のかかりつけ医として、幅広い症状に対応した診療を行っています。
皮膚に関するどのような困りごとでも、お気軽に当院までご相談ください。