はつ花皮ふ科

鎌倉市の皮膚科、はつ花皮ふ科クリニック。大船駅より徒歩6分。
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コラム : ●汗がしたたり落ちる……多汗症とはどんな病気?

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●汗がしたたり落ちる……多汗症とはどんな病気?

こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分の「はつ花皮ふ科クリニック」です。
 
人間は体温調節のために汗をかきます。
ご自身やご家族が、そんなに暑くないのに汗が流れていたり、洋服が濡れるほどの汗をかいていたりすることはありませんか?
必要以上に汗をかくことが続くときは、「多汗症」を疑います。
 
 

多汗症の症状とは

全身に汗をかく「全身性多汗症」と汗腺が集中している手のひらやワキなどに限定される「局所性多汗症」があります。
したたり落ちるくらいの量で、手のひらの場合は、触ったものを湿らせるほどです。
ワキに症状があらわれるケースでは、洋服がビショビショになることも。
いずれにしても、精神的な負担になり、日常生活に支障をきたすこともめずらしくありません。
幼少期や思春期に発症し、大人になっても続くことが多いです。
汗をかくのは日中だけで、就寝中は症状がでないのも特徴のひとつです。
 
「腋臭症(ワキガ)」と混同されることがありますが、多汗症の汗にはほとんどにおいはありません。
ただ、ワキガを誘発したり、併発したりする可能性がありますので、自己判断せずに皮膚科にご相談ください。
 
 

多汗症の原因

皮膚の表面にあるエクリン汗腺の機能が高まることで汗を大量にかきます。
全身に症状があらわれるときは、甲状腺機能亢進症や糖尿病などの病気と関連性があるケースが多く、根本的な治療が必要です。
局所的な多汗症は、緊張や不安によって刺激された交感神経が活発にはたらくことで汗をかくと考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていないのが現状です。
原因がわからない局所性の多汗症は、日本では約5%の人が発症しています。
そのため、認知度が低く、誰にも相談できずにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
 
 

多汗症の治療

多汗症は皮膚科で治療できる病気です。
まずは、患部に外用薬を塗って様子をみます。
塩化アルミニウム液を患部に塗って、汗腺を塞いで、汗の分泌を抑えます。
塗り薬で効果が得られないときは、電流をあてる治療やボトックス注射の選択肢があります。
手術で交感神経を切除する方法もありますが、リスクを伴いますので、慎重に検討しましょう。
 
 
はつ花皮ふ科クリニックでは、患者さまの生活習慣やお悩みに合わせた治療法をご提案します。
汗の量やにおいでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。