はつ花皮ふ科

鎌倉市の皮膚科、はつ花皮ふ科クリニック。大船駅より徒歩6分。
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コラム : ●お子さまのアトピー性皮膚炎 について

Column

●お子さまのアトピー性皮膚炎 について

こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分のはつ花皮ふ科クリニックです。

皮膚が硬くなり、強いかゆみが特徴の「アトピー性皮膚炎」。かゆがっているお子さまの姿を見るのは、ご家族にとってさぞかしおつらいことだと思います。
でも、どうかご安心を。しっかり時間をかけて適切なスキンケアやお薬による治療を行えば、症状をコントロールすることが可能になってきています。

 

アトピー性皮膚炎ってどんな病気?

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が慢性的に皮膚に現れる病気です。皮膚の赤み、湿疹、皮膚がカサカサとむける、かさぶたができるなどの症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
乳児では頭・顔・首、幼児・学童期では首の周り・お尻・ひじの内側やひざの裏、思春期・成人では顔・首・胸・背中などに症状が多くみられます。
かつては、食物アレルギーのある子どもがアトピー性皮膚炎を発症すると考えられていましたが、近年になり、皮膚のバリア機能の弱体化が進行した結果、食物アレルギーを発症する仕組みであることが明らかになっています。

 

アトピー性皮膚炎は大きく2つの原因が……

アトピー性皮膚炎の原因には2つの要素が指摘されています。
ひとつは、アトピーになりやすい体質を受け継いだという可能性。ご両親と同じ体質を必ず遺伝するとは限りませんが、ご両親のどちらかがアトピー性皮膚炎の場合、確率は高まります。
ふたつめは、皮膚のバリア機能の低下です。
バリア機能が低下すると乾燥肌となり、外部からのさまざまな刺激が皮膚の表面から内部へ入り込みやすくなります。これらの刺激が免疫細胞と結びついてアレルギー性の炎症を引き起こし、アトピー性皮膚炎の発症につながります。

 

アトピー性皮膚炎の治療は3本柱が基本

アトピー性皮膚炎の治療は、炎症を抑え、皮膚のバリア機能の回復をめざして「薬物療法」「スキンケア」「症状を悪化させる要因への対策」の3本柱を治療の基本として行います。
アトピー性皮膚炎で使うお薬は、炎症を抑える塗り薬とかゆみを抑える内服薬です。お薬によって多くの方は早い段階で皮膚の見た目がきれいになってくるのですが、実は皮膚の下の炎症は続いています。根気よく続けていきましょう。
スキンケアとして、皮膚についたアレルゲン、汗、かゆみの原因となる黄色ブドウ球菌などを洗い落としたあとは、塗り薬と保湿剤を必ず塗りましょう。
アトピー性皮膚炎を悪化させる要因には、食物やその他のアレルゲン、ストレスなどがありますが、それらを特定し、なるべく排除していくことが大切です。

 

治療は根気よく続けていきましょう

アトピー性皮膚炎のお子さまの皮膚はデリケートなため、ちょっとした汗や乾燥で症状が悪化しやすいので注意が必要です。
ただし、スキンケアやお薬での治療を根気よく続けていけば、症状を抑えることが可能です。当院では治療内容についてくわしく、丁寧な説明を心がけております。気になること、ご不安などもどうぞ遠慮なくご相談ください。