はつ花皮ふ科

鎌倉市の皮膚科、はつ花皮ふ科クリニック。大船駅より徒歩6分。
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コラム : 足の指のしもやけ|原因・治し方・受診の目安

Column

足の指のしもやけ|原因・治し方・受診の目安

足の指が赤く腫れてかゆい症状はしもやけかもしれません。放置すると悪化する前に知っておきたい原因・治し方・予防法を皮膚科専門医が解説します。

冬になると足の指が赤く腫れて、ジンジンとした痛みやかゆみに悩まされていませんか。しもやけは凍瘡(とうそう)と呼ばれる皮膚の病気で、寒暖差による血行障害が原因で起こります。足の指は体の末端にあるため血液が届きにくく、特にしもやけができやすい部位です。適切な対処をしないと水ぶくれや潰瘍になることもあり、日常生活に支障をきたします。この記事では、足の指のしもやけの症状や原因、自宅でできる治し方、病院での治療法、そして毎年繰り返さないための予防法まで、皮膚科専門医の視点からわかりやすく解説します。

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足の指が赤くてかゆい…しもやけかも?

冬になって足の指が赤く腫れ、ジンジンとした痛みやかゆみを感じたら、しもやけかもしれません。

しもやけは凍瘡(とうそう)と呼ばれる皮膚の病気です。寒さによる血行障害が原因で起こります。足の指は体の末端にあるため血液が届きにくく、特にしもやけができやすい部位となっています。

主な症状

足の指のしもやけでは、次のような症状が現れます。

  • 赤色から赤紫色に変色
  • 指全体が腫れる
  • ジンジンとした痛み
  • ムズムズする強いかゆみ
  • 温まるとかゆみが増す

症状の見た目には2つのタイプがあります。

  • 子どもに多い「樽柿型」:指全体が赤紫色に腫れ上がる
  • 大人に多い「多形紅斑型」:赤みがかった小さな盛り上がりが点々と現れる

症状が進行すると水ぶくれや、皮がむけてじゅくじゅくした傷(びらん、潰瘍)になることもあります。温かい部屋やお風呂でかゆみが強くなりますが、かいてしまうと感染のリスクが高まるため注意しましょう。

足の指にしもやけができる主な原因

冬になって足の指が赤く腫れ、ジンジンとした痛みやかゆみを感じたら、しもやけかもしれません。

足の指にしもやけができるのは、寒暖差による血行障害が主な原因です。単に寒いだけではなく、寒さと暖かさが繰り返されることで血管の調節機能が乱れます。

寒暖差が引き起こす血行障害

寒い場所では体温を保つために血管を収縮させます。その後温まると血管が拡張しますが、拡張することによって問題が起こります。

  • 動脈:すぐに拡張して血液を送り出す
  • 静脈:拡張が遅れてしまう

この時間差によって血液が滞り、皮膚に炎症が起きます。

気温が5度前後で、一日の気温差が10度以上になる時期は特に注意が必要です。一日中寒い真冬よりも、昼夜の気温差が大きい初冬や春先の方がしもやけになりやすいです。

足の指がなりやすい理由

  • 心臓から最も遠く血液が届きにくい
  • 靴の中で汗をかいて蒸れやすい
  • 外に出ると急激に冷える
  • 水分が蒸発する際に熱を奪う

なりやすい体質

以下のような方は特に注意が必要です。

  • 家族にしもやけになりやすい人がいる
  • 手足に汗をかきやすい
  • 冷え性

これらの体質的な要因がある方は、毎年繰り返しやすい傾向にあります。

しもやけと間違えやすい症状との違い

足の指が赤く腫れていても、それがしもやけとは限りません。似たような症状を示す他の病気もあるため、正しく見分けることが大切です。

凍傷との違い

しもやけと凍傷は全く別の病気です。

しもやけ(凍瘡)

  • 気温5度前後で発症
  • 皮膚組織は凍らない
  • 血行障害による炎症

凍傷

  • 気温マイナス12度以下で発症
  • 皮膚組織が凍結する
  • 細胞が死んでしまうこともある
  • 冬山登山などで起こる

凍傷は数秒で発生することもある重篤な状態で、しもやけとは重症度が大きく異なります。

末梢循環障害との違い

糖尿病や閉塞性動脈硬化症などによる末梢循環障害でも、足の指に似た症状が現れることがあります。

基礎疾患がある方で足の指に異常を感じたら、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

足の指のしもやけは自然に治る?

しもやけは多くの場合、適切なケアをすれば自然に治る病気です。ただし、放置すると症状が悪化したり、長引いたりすることもあるため注意が必要です。

軽症の場合は自然治癒する

軽いしもやけであれば、防寒対策をしっかり行い、患部を温めるケアを続けることで、約1週間程度で自然に治ることが多いです。

暖かい季節になれば、多くの場合は自然と症状が落ち着いていきます。これは気温が上がることで寒暖差が少なくなり、血行障害が改善されるためです。

放置すると悪化することも

適切な対処をせずに放置すると以下のようなリスクがあります。

  • 症状が悪化して水ぶくれができる
  • 皮膚がむけて潰瘍になる
  • かゆみで掻いてしまい感染を起こす
  • 治るまでに時間がかかる
  • 翌年も繰り返しやすくなる

特にかゆみが強く、我慢できずに掻いてしまうと、皮膚が傷つき細菌感染を起こす可能性があります。

こんな場合は受診が必要

以下のような場合は自然治癒を待たず、皮膚科を受診することをお勧めします。

  • 1週間経っても症状が改善しない
  • 水ぶくれや潰瘍ができた
  • 痛みやかゆみが強く日常生活に支障がある
  • 暖かい季節になっても治らない
  • 毎年繰り返している

早めに適切な治療を受けることで、症状を早く改善できます。

正しい対処法・治し方

しもやけができてしまったら、適切なケアで早く症状を改善させることができます。ここでは自宅でできる対処法と、病院での治療法をご紹介します。

自宅でできるセルフケア

  • 患部を温める
    湯船にゆっくり浸かり、血行を促進させましょう。ただし、高温のお湯は逆効果です。入浴後に体が冷えるのが早く、血管が収縮して症状が悪化する可能性があります。
  • 冷温交代浴
    水と約40度のお湯に交互に浸けることで、血流を良くする効果があります。
  • マッサージ
    入浴時に優しくマッサージすることで血行が改善されます。2〜3分程度で十分です。
  • 保湿ケア
    水仕事や手洗いの後は、しっかり水分を拭き取り保湿クリームを塗りましょう。水分が蒸発する際に急激に冷えて症状が悪化します。

病院での治療

症状が改善しない場合は、皮膚科で以下のような治療を受けられます。

塗り薬

  • ビタミンE軟膏(血行改善)
  • ヘパリン類似物質(血流改善)
  • ステロイド外用薬(炎症を抑える)

飲み薬

  • ビタミンE製剤(血行改善)
  • 漢方薬(当帰四逆加呉茱萸生姜湯など)
  • 抗ヒスタミン薬(かゆみを抑える)

症状に合わせて、これらの治療を組み合わせて行います。

逆効果になるNG行動

良かれと思って行っている行動が、実はしもやけを悪化させていることがあります。以下のNG行動に注意しましょう。

  • 患部を強く掻く
    かゆみが強いとつい掻いてしまいますが、これは絶対に避けてください。掻くことで皮膚が傷つき、細菌感染を起こすリスクが高まります。感染すると膿や腫れが生じ、治療が長引く原因になります。
  • 急激に温める
    冷えた足を熱いお湯に浸けたり、暖房器具や火のそばで直接温めるのは逆効果です。急激な温度変化によって血管への負担が大きくなり、症状が悪化する可能性があります。温める際は必ず徐々に行いましょう。
  • 濡れたまま放置する
    水仕事や手洗いの後、足が濡れたままでいると、水分が蒸発する際に熱を奪い、急激に冷えてしまいます。雨や雪で靴下が濡れた場合も、早めに履き替えることが大切です。
  • きつい靴やヒールを履く
    足を締め付ける靴やヒールの高いパンプスは、血行不良を招きます。しもやけができやすい方は、ゆとりのある靴を選び、足の血流を妨げないようにしましょう。
  • 喫煙
    喫煙は血管を収縮させ、血流を悪くするため、しもやけのリスクを高めます。特にしもやけを繰り返す方は、禁煙を検討することをお勧めします。

皮膚科を受診する目安

しもやけは軽症であれば自宅でのケアで改善しますが、以下のような場合は皮膚科を受診することをお勧めします。

早めの受診が必要なケース

  • 1週間以上経っても改善しない
    適切なケアを行っても1週間以上症状が続く場合は、他の病気の可能性も考えられます。
  • 水ぶくれや潰瘍ができた
    皮膚がむけてじゅくじゅくした傷になっている場合は、感染のリスクがあるため早めの治療が必要です。
  • 痛みやかゆみが強い
    日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、薬による治療で早く改善できます。
  • 暖かい季節になっても治らない
    春になっても症状が続く場合は、別の病気が隠れている可能性があります。
  • 毎年繰り返している
    体質的な要因がある場合、適切な予防法や治療法について医師に相談することで、翌年以降の発症を防げる可能性があります。

受診時に伝えること

皮膚科を受診する際は、以下の情報を医師に伝えると診断がスムーズです。

  • いつから症状が出ているか
  • どのような症状があるか
  • 家族にしもやけになりやすい人がいるか
  • 毎年繰り返しているか
  • 基礎疾患の有無

早めの受診で、適切な治療を受けることができます。

はつ花皮ふ科クリニックでしもやけ治療を

足の指のしもやけでお困りの方は、はつ花皮ふ科クリニックにご相談ください。

皮膚科専門医による丁寧な診療

当院の院長は日本皮膚科学会認定皮膚科専門医です。お子様からご高齢の方まで、一人ひとりの症状に合わせた適切な治療を行っています。

しもやけと似た症状を示す他の病気との鑑別診断もしっかり行います。症状や体質に応じて、外用薬、内服薬、漢方薬などから最適な治療法をご提案いたします。

アクセス

東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分 駐車場もございますので、お車でのご来院も可能です。

診療時間

火曜・金曜は19時まで夜間診療を行っております。 祝日も午前中は診療しておりますので、お気軽にご相談ください。