はつ花皮ふ科

鎌倉市の皮膚科、はつ花皮ふ科クリニック。大船駅より徒歩6分。
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コラム : ●お子さまに「水いぼ」が見られたら…

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●お子さまに「水いぼ」が見られたら…

こんにちは。
鎌倉市、東海道本線「大船駅」東口より徒歩6分のはつ花皮ふ科クリニックです。

 

保護者の方のなかには子どもの頃「水いぼ」にかかったことがある、または今現在、お子さまの体に無数のいぼができていて心配……という方がいらっしゃるかと思います。
今回はその「水いぼ」とはどのようなものか、ご説明いたします。

 

「水いぼ」は主に子どもがかかる皮膚感染症です

「水いぼ」は医学的には「伝染性軟属腫」と呼ばれる皮膚のウイルス感染症の一種です。
3~15歳くらいの子どもによく見られ、表面がツルツルとした2~5mmほどの小さないぼが、手のひらや足の裏以外の皮膚に複数できるのが特徴です。このいぼには特に痛みやかゆみはありませんが、引っ搔いてしまうと水いぼの中のウイルスが外へ飛び出し、ウイルスに触れた指先から周囲へ広がってしまいます

 

水いぼは接触によって感染します

水いぼは感染力が強く、いぼに直接触ること以外にもタオルなどを介して感染することがあるので、家族内はもちろん、タオルを共用するようなことは絶対に避けましょう。
特にアトピー性皮膚炎のお子さまは皮膚のバリア機能が弱く、水いぼのウイルスに感染しやすいという傾向が強いので注意が必要です。
かつて、水いぼはプールの水を介して感染が広がると考えられてきました。しかし実際は浮き輪やビート板などの共用が原因であることがわかってきたので、水いぼがあるとプールに入れないということはありません。
ただし、学校や園により方針が異なりますから、ご確認・ご相談なさったほうがよろしいでしょう。入って良い場合でも、ばんそうこうや防水パッチで覆ったり、ラッシュガードを着て、水いぼの部分がなるべく露出しないようにしましょう。

 

水いぼは早めに取り除くことがおすすめです

水いぼは治療しなくても、数ヶ月から1年以上経てば自然になくなっていくこともあります。しかし、その間にも水いぼは消えたり、増えたりを繰り返しますので感染リスクは依然高いままといえます。
そのため、当院では水いぼの数が少ないうちに、積極的に取り除いていくことをおすすめしています。
今まで、当院では局所麻酔のテープを貼ってから、ピンセットで取る方法を行っておりましたが、新しく塗り薬の治療法も選択肢の一つとして開始いたしました。銀イオン含有の塗り薬を1日2回患部に塗る方法で、自費診療となります。
詳しくは医師にご相談ください。

 

油断は大敵。水いぼを見つけたら早めに皮膚科へ

水いぼは主に子どもがかかるウイルス性の感染症です。放っておいても1年ほど経てば自然治癒しますが、アトピー性皮膚炎のお子さまは水いぼに特に感染しやすく、通常よりも重い症状が現れることもあり、非常に厄介なものです。
水いぼの数が少ないうちに除去するほうがお子さまへの負担も軽く、治療の成功率も上がります。受診を迷われている方は早めにご相談にいらしてください。